作成日 2014/2/15
最終更新日 2014/2/15

応用情報H25秋 問5の解説

 応用情報H25秋 問5の解説をします。


分野:テクノロジ系
大分類:技術要素
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式

1.問題
2.解説


1.問題

 通信回線を使用したデータ伝送システムにM/M/1の待ち行列モデルを適用すると, 平均回線待ち時間,平均伝送時間,回線利用率の関係は,次の式で表すことができる。
   平均回線待ち時間 = 平均伝送時間 × 
回線利用率

1 - 回線利用率
回線利用率が0%から徐々に上がっていく場合,平均回線待ち時間が平均伝送時間よりも最初に長くなるのは,回線利用率が何%を越えたときか。


ア 40   イ 50   ウ 60   エ 70
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2.解説

 数学としては一次不等式の問題で、中学生レベルの数学です。


◆普通に解く(一次不等式を使って解く)
 問題文の「平均回線待ち時間が平均伝送時間よりも最初に長くなる」の部分から以下の不等式を立てます。

   平均回線待ち時間 > 平均伝送時間

 この式の「平均回線待ち時間」に問題文にあった式を代入します。

   平均伝送時間 × 
回線利用率

1 - 回線利用率
> 平均伝送時間

 不等式の両辺を「平均伝送時間」で割り、さらに、「1 - 回線利用率」をかけます(注:2つとも0より大きい数字なので、符号(>)の向きは変わりません)。
 すると、
   回線利用率 > 1 - 回線利用率
 となります。
 式変形すると、
   回線利用率 > 0.5
 となります。

よって、答えはイです。


◆強引に一次方程式にして解く
 「>」を「=」に変えるだけの方法です。
 不等号の向きを考えなくて良いため、少しだけ速く答えを出すことが出来ます。
 もちろん、数学的には正しくない方法です。
 しかし、多くの場合、これで正しい答えが出てきますし、時間が無いときには有効な方法です。
※だるまも、この方法は結構使います。

 計算すると、
   回線利用率 = 0.5
 という式が出てきます。

よって、答えはイです。
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