作成日 2010/10/23
最終更新日 2010/10/23

問題1.18(問題タイトル:オブジェクト指向設計開発のメリット)

オブジェクト指向設計についての問題(初級レベル)です。

問題タイトル:オブジェクト指向設計開発のメリット
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)


1.問題
2.解答・解説
3.参考文献


1.問題

問題タイトル:オブジェクト指向設計開発のメリット
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)

問題:  オブジェクト指向設計開発のメリットとして最も不適切なものをa〜dのうちから1つ選べ

 a.強度(凝集度)が高くなり、結合度が下がるため、保守のしやすい設計となる
 b.品質(試験性)が高まることにより、バグや手戻りが減り、工数を削減することができる
 c.品質(合目的性)が高まることにより、顧客満足度の向上が期待できる
 d.プログラムが再利用しやすくなり、工数の削減が期待できる

問題文終わり

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注意:これ以上、下にスクロールすると解答・解説が見えちゃいます。

2.解答・解説

解答:c(一応)
解説:
 オブジェクト指向設計開発のメリットを理解しているかを確認する問題です。

 a:正しい。強度(凝集度)、結合度を常に意識していなければ、オブジェクト指向ではないと言っていいです。

 b:正しい。これも、aと同じで常に意識する必要がある。

 c:長いので後で述べます。

 d:正しい。ただ、再利用すると、そこにバグがあったときの影響がでかくなるというリスクはある。
  しかし、一般的なライブラリ(javaとか)はオブジェクト指向で設計されているので、間違いではないです。


 さて、問題のcなのだが・・・。
まず、合目的性とはユーザ要求との合致具合であり、オブジェクト指向設計開発とはあまり関係ない (別にオブジェクト指向設計開発でなくても、プログラムを設計できるわけだし)。
 でも、解答にはなぜか「一応」の文字がある。
 なぜか?(先に断っておくが、UMLのユースケース図は関係ない。)
 aやb,dで品質が向上し工数が削減がされていますよね。この削減された工数を別の品質(例えば、合目的性)向上のために割けるようになります。
 結局、オブジェクト指向設計開発が直接的に合目的性向上に寄与することはなくても、間接的に寄与することはあるんです。
 だから「一応」なんです。
 プロジェクトマネージメントを勉強してないと難しいのですが、こういうことで。

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3.参考文献

 このページを作成する際に参考にしたページや、もっと勉強したい人向けの資料です。

番号

リンク先の名称

リンク先の説明

リンクした日

1 オブジェクト指向のメリットとデメリット - だるまのエクセルVBA オブジェクト指向のメリットとデメリットをまとめ、それについて説明しています。 2010/10/23
2 オブジェクト指向とモジュールの凝集度、モジュールの結合度 - だるまのエクセルVBA オブジェクト指向とモジュールの凝集度、モジュールの結合度の関係を説明しています。 2010/10/23

番号

著者名

書籍名

ISBN

1 三好 康之 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2006年度版 978-4798110905


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