作成日 2010/12/30 最終更新日 2010/12/30
問題2.4(問題タイトル:モジュールの結合度)
オブジェクト指向設計についての問題(中級レベル)です。
問題タイトル:モジュールの結合度
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)
問題タイトル:モジュールの結合度
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)
問題:a〜dをモジュールの結合度が弱い順に 並べ替えよ。
a.絶対番地を用いて直接相手モジュールを参照したり、相手モジュールに直接分岐する
b.相手モジュールをブラックボックスとして扱い、必要なデータだけを引数として渡す
c.必要なデータだけを外部宣言し、ほかのモジュールからの参照を許可し共有する
d.相手モジュールで、構造体データ(レコード)の一部を使用する場合でも、構造体データすべてを引数として相手モジュールに渡す
問題文終わり
注意:これ以上、下にスクロールすると解答・解説が見えちゃいます。
解答:b,d,c,a
解説:
モジュールの結合度は強度(凝集度)と同じくらい、オブジェクト指向設計において非常に重要です。
モジュールの結合度は弱い方が保守性が良いです。
自分が設計しようとしているクラスのクラス間の結合度がどうなっているかは常に意識してください。
モジュールの結合度は以下の表の通りです。
表1 モジュールの結合度の種類
独立性
結合度
種類
説明
低
強
内容結合
絶対番地を用いて直接相手モジュールを参照したり、相手モジュールに直接分岐する。
共有結合
共通領域(グローバル領域)に定義されたデータを参照する。
外部結合
必要なデータだけを外部宣言し、ほかのモジュールから参照を許可し共有する。
制御結合
機能コードなど、モジュールを制御する要素を引数として相手モジュールに渡し、モジュールの機能や実行を制御する。モジュール凝集度の論理的凝集度がこれに相当する。
スタンプ結合
相手モジュールで、構造体データ(レコード)の一部を使用する場合でも、構造体データすべてを引数として相手モジュールに渡す。
高
弱
データ結合
相手モジュールをブラックボックスとして扱い、必要なデータだけを引数として渡す。
参考文献:平成16年度 ソフトウェア開発技術者合格教本 ISBN4-7741-1882-6
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