作成日 2008/8/20
最終更新日 2009/5/2

情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ合格へのみちのり

 2007年度(H19年度)の秋の情報処理技術者試験にてプロジェクトマネージャ試験 を受験し、合格しました。このページでは受験しようとしたきっかけや合格までの道のりを書きます。受験を考えている人は参考にでもしてください。

注意:情報処理技術者試験は2009年度(H21年度)の春から変更される予定となっています。ここに書いている情報はだるまが受験したときのものですので注意してください。

1.情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ試験とは
2.受験のきっかけ
3.受験までのみちのり
4.受験
5.合格発表
6.その後
7.振り返って思ったこと
8.参考資料等


1.情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ試験とは

 情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャ試験とは、独立行政法人 情報処理推進機構が行っている試験です。試験は年2回あり、プロジェクトマネージャ試験は秋(10月に試験がある)に行われます。
 肝心の試験範囲は、早い話、プロジェクトの管理(品質管理、コスト管理、スケジュール管理など(※1))についてで、それらについての知識や経験を問われます。
 難易度ですが、本当に難しいです。なぜって、午後II試験は小論文であり、2400〜4000字の論文を2時間で書かないといけないのですが、論文のテーマはもちろん試験になるまで秘密です(※2)。だるまは小学生の頃から漢字が苦手(※3)なのに(実際にメモは平仮名ばっかり)、論文書くの…?試験中に漢字がわからなかったらどうしよう…。え、国語辞典の持込なんてもちろん出来ないです(※4)。その前に、プロマネの経験無いんだけど、いいのかなぁ。これで本当に合格出来るのだろうか…。
 合格率は過去の統計(H13〜H19年度)を見る限りでは6.8〜11.3%、受験者の平均年齢は38.3〜39.0歳で、合格者の平均年齢は36.7〜37.8歳です。平均年齢からすると、だるま(受験時27歳)が受験するような資格ではないという感じがする(※5)のですが…。

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※1:PMBOK(Project Managemant Body Of Knowledge:ピンボック)では以下の9つ観点で管理を行う必要があるといってます(知識エリアという)。
 1.スコープ管理
 2.コスト管理
 3.スケジュール管理
 4.品質管理
 5.人的資源管理
 6.コミュニケーション管理
 7.調達管理
 8.リスク管理
 9.統合管理
※2:過去問を解いていれば傾向はつかめるかもしれないが…。
※3:というか暗記科目(漢字、英語、音楽)がすべて苦手。高校受験や大学受験のときにとくかく苦労した(泣かされた)…。今でも泣かされている…。
※4:実際には仮に辞書が持ち込み可であっても、試験中に調べている時間などないです。実際にやればわかりますが、2400〜4000字を書くだけで1時間以上かかります。さらに、問題を読んだり論文の構成を考えたりするのに時間がかかるので、とにかく時間が無いです。書いた文字を消しゴムで消す時間すらもったいない位だったりします。繰り返しになりますが、試験中にのんびり国語辞典や漢和字典を調べている暇などないです。
※5:だるまが受験したとき、だるまは27歳でした。受験時、受験会場に行ったときには年をとった人が多かったです(白髪の人が結構いた)。本当に場違いのところに来てしまったと思いました。
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2.受験のきっかけ

■2006年6月(当時だるまは26歳で社会人3年目)。
 だるまは、新しいプロジェクトに配属された。営業からは開発言語がJavaであることだけは聞いていた。
 どこかで使おうとしているシステムの開発(研究開発)で、開発期限は7月末まで。既にいる人(要するに先輩社員。以下Aさんとする)とお客さんと一緒にうまくやれということだった。
 Aさんから、いろいろプロジェクトの説明を聞いて、指導を受けながら(※1)、7月末までにものを完成させた(※2)。Aさん怖いです…。

■2006年7月末。
 Aさんが8月中旬で退職するらしい。
 そういえば、そうだった。
 あのぅ、お客さんから要求仕様書(だったと思う)が来ているんですけど…。
 Aさんはスケジュールを引いてくれないらしい。確かに、責任負えないよな。え、業務経験3年目のだるまにこれ(要求仕様書)から、スケジュール(12月末まで)を引けと…。
 それに、だるまはまだ業務の一部しか理解していませんけど…(2ヶ月で理解できるわけがないだろう)。
 しかし、結局、怖い怖いAさんに指導を受けながら(※3)、スケジュール作成をやらされました。
 そんなプロジェクト管理のプの字も知らないのだるまがスケジュールを作成していいのだろうか。本当に、嫌な予感がする。

■2008年8月上旬。
 お客さんとスケジュールのすり合わせを行った。
 詳細な説明をしようとするとなぜかAさんに遮られるのは何故なんだ?

■2006年8月下旬(あ、8月中旬は夏休みね)。
 Aさんが退職し、Bさんが入った。
 で、だるまが引いたスケジュールでプロジェクトがスタートしてしまった。

■2006年9月上旬。
 早くも、スケジュール通りに進んでいない。

■2006年10月。
 お客さんへの説明に追われました…。
 実作業がぜんぜん進まないんだけど。誰か助けてくれぇ。
 Aさんが残した資料、ぜんぜん整理されていないしわけがわからない。終わるのだろうか。

 この頃だったと思う。情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャを受けようと思ったのは。
 午後IIは無理としても午後Iまでの勉強をし、それだけでも通れば、すくなくとも今回のようなことになる確率が減らせると思ったし、勉強しなければミスを繰り返すだけだからね。


■その後。
 ちなみに、ものは、お客さんに怒られつつ、12月末までになんとか仕上げました。

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※1:ネットワーク・セキュリティとプロジェクトマネジメント(?)の指導を受けました。
※2:さらっと、「7月末までにものを完成させた」と書いたけど、実際にはだるまとAさんは喧嘩しっぱなしで、大変でした。
AさんはほとんどJavaが出来ませんでした(出来るのはC言語)。例外が発生したら戻り値で返すタイプです。決してスロー(throw)はしない。
オブジェクト指向も理解できていない。その前に、モジュールの強度や結合度も理解していない。これじゃぁ、設計がぼろぼろだよ(見るまでもない)。
ハァ…。これ(設計とプログラム)、いつか直さないといけないんだろうなぁ…。やだなぁ。
業務ではCORBAも必要だったんだけど、Aさんはこれも全く出来ない(全く経験がなかった)。
だるまはJavaもCORBAも経験があり、結局、業務のほとんどがだるまに集中してしまってました。
本当にストレスがたまる。
※3:この指導が正しいものだったのかは謎です。Aさんは情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャはおろか、基本情報技術者すら持っていませんでした。
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3.受験までのみちのり

■2006年10月。
 とりあえず、参考書(情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2006年度版)を買った。で、会社の机の上において、何かあったときに見るようにした。あと、通勤時間中に対策方法とかを読んだ。
 PMBOKについて勉強する必要があるらしいことがわかった。さっそく本を買った。

■2006年11月。
 参考書をノートに写し始めた。読むだけだと記憶に残らないから、ノートに写しながら覚えよう(写真1)。


写真1 ノート(写真は2006/11/18のもの)。参考書やPMBOKの本を写したり、問題を解いたりした。
最終的にB5ノート(7mm罫線30行30枚)を3冊使った。

■2007年1月〜3月。
 情報処理技術者試験 テクニカルエンジニア(エンベデッド)の勉強のため、一時勉強を中断。ちなみにエンベは落ちた。
 仕事でトラブル(進捗遅れ)が発生した。
 原因を調査するように言われた。
 参考書には一般的な進捗遅れの原因と事前対策などが載っていたのを知っていたので、参考書が非常に役に立った。
 (勉強していて良かったと思った。)

■2007年4月。
 会社に新人が入った。
 そうだ、HPにオブジェクト指向関連のページを作ろう。新人に読ませれば、アクセス数アップ間違いなしだ。
 そういえば、品質とかはプロジェクトマネージャにも関係あるよな。
 よし。載せるか。
 実は、プロジェクトマネージメントやPMBOKそのものをHPのネタにする(コンテンツとする)ことも考えたけど、「エクセルVBA」からかけ離れるのでやめた。でもいつかはやるかもしれない。

■土日や夏休み(2007年8月中旬)。
 とにかく勉強した。
 もともとは午後Iまでの予定だったんだけど親が、せっかくだから午後IIまで勉強しろとうるさい。嫌々やることにした(※1)。
 参考書に載っている過去問(午後I)はほぼすべて解いた(2回解いた)(※2)。過去問(午後II)はとりあえず、模範回答(模範小論文)を写し(写真2)(※3)、コツをつかもうと頑張った。

写真2 午後II対策 こんな感じでひたすら写しまくった。
最終的に午後II試験の模範小論文を10回分写した。

 だるまは、情けないことに漢字がとにかく書けない(何とか書けるのは小学生〜中学生レベルまで)。でも、午後II試験ではやはり、漢字で書くべきところはしっかり漢字で書かないと読み辛くなってしまい、点数が下がってしまうかもしれない。そこで、午後Iの問題文中や午後IIの問題文・模範解答内に書くことのできない漢字を見つけたら、それを控えておいてリスト化(写真3)し、それらの漢字を練習した(写真4)。


写真3 漢字のリスト(kanji.zip 約5kB)
B列の塗りつぶしの色を黒にしてあるので、選択しないと漢字がわからないように工夫してある
※上のものでもいいのですが、最新版をVectorにアップしたので、使いたい人はVectorからダウンロードしてください。



写真4 情けないことに漢字が書けないので練習した

 午後IIのネタはどうするか。だるまが以前いたプロジェクトにしよう。あれは確かそこそこ人数も多かったし、期間も長かったから問題ないだろう。
 当時、だるまはただの一メンバに過ぎなかったけど(プロジェクトマネージャではなかったんだけど)、そこは自分はもしプロジェクトマネージャになったら、こうするという形で書けば良いだろう。
 最後に2時間はかって自分の考え(脳内プロジェクト)で書いてみた。1回目はいまいち書けなかったけど、2回目はそこそこのもの(※4)が出来たと思った。

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※1:とはいいつつ、前から少しは午後IIも勉強していた。これは、午後IIの勉強を多少でもやったほうが、午後Iの合格が確実になると考えたため。
※2:参考書をコンビニへ持って行き、午後Iの問題のみコピーし、それを使用して問題を解いた。本のままだと解き難いし、(汚したくないため)下線などを入れられないためです。
※3:模範解答を写す際、最低1回は、「写すのにどれくらい時間がかかるか」を計測した方がいいです(実際、だるまは計測しました)。「写すのにかかった時間」は「何も考えず、解答用紙を埋めるのにかかる時間」とほぼ同じです。試験時間からこの計測した時間を引くと、問題文を読んだり、構成を考えたりするのに割ける時間が計算できます。また、解答用紙1枚(400字)埋めるのに、最低どれくらい時間がかかるのかも計算できます。
 ちなみに、午後IIの回答を写すだけで1時間以上かかります。
※4:これも、かかった時間を計測した方がいいです。
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4.受験

■2007年10月21日 日曜日。

 受験会場に向かった。
 そういえば、前回と前々回の情報処理技術者試験は不合格だった。
 今回も落ちるのかと思いながら、電車で行った。

 会場に着いた。
 なんか、年寄りが多い。白髪の人とかいるし(※1)。
 来る場所を間違えてたんじゃないかと思った。
 自分の受験番号から座る場所を調べ、席に座った。

■午前試験(9:30〜11:10 (1時間40分) )。
 午前試験は四択問題だ(問題数は55問)。
 ソフトウェア開発技術者を取得しているだるまにとって、これは楽勝だ。

■午後I試験(12:10〜13:40 (1時間30分) )。
 難しい。とりあえず、答えは埋めた。書かなきゃその部分は0点だけど、書いておけば、まぐれで点数がもらえるかもしれない。

■午後II試験(14:10〜16:10 (2時間) )。
 う〜ん。問1〜3のどれにするか…。
 問1:「情報システム開発プロジェクトにおける交渉による問題解決について
 交渉の苦手なだるまにとって、これは無理そうだ…。問題文をちゃんと読んでないので判断できないが、勉強したかも怪しい。
 問2:「情報システムの本番稼動について
 う〜ん。とりあえず先に問3を見てみるか。
 問3:「情報システム開発における品質を確保するための活動計画について
 これにしよう。だるまは、今まで散々勉強してきた。勉強することによりレビューの指摘事項のレベルが上がったはずだ。それはそのまま品質向上につながると思う。また、一般的なリスクも勉強したからあらかじめ手を打つ(予防する)ことができるようになった。それにより 進捗遅延⇒時間がなくて品質低下 のようになる危険性が減らせるようになったはずだ。ということは、だるまが今までやってきたこと(勉強してきたこと)やその理由をプロジェクトマネージャの視点から書けば何とかなるんじゃないか?

■午後II試験 問3 設問ア。
 「あなたが携わった情報システム開発プロジェクトの概要と,与えられた品質上の目標について,800字以内で述べよ。

 まず、前半部分の「携わった情報システム開発プロジェクトの概要 」はあらかじめ暗記しておいた開発規模や人数、プロジェクトの背景を書くだけだ。楽勝だ。
 最後に、契約の種類はイッカツウケオイ(※2)であることを明記して終了だ。
 …。
 「イッカツウケオイ(※2)」の漢字が思い出せない…。
 どうしよう。カタカナで書いておくか…。

 後半部分である「与えられた品質上の目標について」はどうするか…。
 とりあえず、だるまが携わったプロジェクトはお金を扱うシステムであったから信頼性が求められたでいいや。あと、DBを使用していたから、どんなことがあってもデータだけは消えたり、壊れたりしないようにする必要があることを書いた。さらに、2期開発だったから既に見つかっているバグも修正する必要があったことを書いて終了だ。
 …。
 5行も余ってしまった…。駄目だ。増やせない。
 参考書を見ると3行以上の空白は駄目と書いてある。困った。設問イからは別の解答用紙になるから(詰めて書くわけではないから)後で何とかなるかもしれない。次に進もう。

■午後II試験 問3 設問イ。
 「設問アで述べた品質上の目標を達成するために,どのような活動計画を作成したか。予算や納期の範囲内で実行可能な計画にするために,プロジェクトの状況に応じて工夫した点とともに,具体的に述べよ。

 まず、前半部分の「品質上の目標を達成するために,どのような活動計画を作成したか。 」だけど、これは簡単で、有資格者をアサインするように計画したとした(具体的に述べよとなっているので、実際には資格名とその理由も書いた)。実際の開発でも、要員のスキルが足りなくて品質低下が起こるのは良くあることだから、これで説得力に欠けるということは無いと思う。

 でも、設問には以下のことが書いてある。
…例えば,次のようなことについて工夫する必要がある。
 ・品質上の目標水準において,成果物のレビューやテストの実施・確認の体制を整備することや,実施のタイミング,回数を設定すること
 ・新しい開発技術を採用する場合に,開発メンバがその技術をできるだけ早く習得できるような教育を実施すること

これらにうまくつなげないといけない。
 とりあえず、有資格者をアサインできたとしても、すべての要員を有資格者で固めることは実際には出来ないし、DBも知っていて且つお金にも詳しいマルチな人間はそう簡単にアサインできないと思う。だから、DBに詳しいけどお金(利息計算や関連法規など)に疎い人とお金には詳しいけどDBに詳しくない人とで教え合わせるようにしないといけないし、両方に詳しくない人が詳しくなれるように教育していかない(※3)と駄目だ。それから、教育するだけでなく、チェックもする必要がある(ちゃんと技術習得しているかをチェックする必要がある)。これは、レビュー時に確認する(※3)ということで書いた(具体的に述べよとなっているので、実際には基準(数字)も書いた)。

 既に見つかっているバグの改修についてはまず、バグを見つけることが先決だ。なのでバグが無いかを調査させ、すでに報告されているバグがすべて見つかるまで調査させた的なことで書いた。これは一見効率が悪いようだけど、そうではなく、調査をちゃんとしましたよとお客さんを説得するためにやらせましたと書いた(要するに2段階エディット法(※4)と同じ)。

 後半部分の「予算や納期の範囲内で実行可能な計画にするために, 」だけど、これは書けなかった(見落としてしまった)。なので設問ウで少し書いた(何も書かないよりはまし)。

 さらに、「プロジェクトの状況に応じて工夫した点 」だけど、これは間違えた。恐らく、プロジェクトの計画段階で工夫した点を述べるべきだったんだけど、間違えてプロジェクトの実施時になんか問題が起こってそれをこうやって解決しました的なことを書いてしまった。途中で気がついて書き直したかったんだけど、書き直す時間が無かったので、そのままにした。

■午後II試験 問3 設問ウ。
 「設問イで述べた計画について,あなたはどのように評価しているか。また,今後どのように改善したいと考えているか。それぞれ簡潔に述べよ。

 これは、設問イで書けなかった予算や納期の点を簡単に書き、後はあらかじめ暗記しておいた文章をほとんどそのまま書きました。

■午後II試験 問3 見直し。
 10分くらい時間があまった。
 とりあえず、設問アで漢字が書けなかった箇所と5行空白が出来てしまった箇所を見直す。
 …。
 駄目だ。いくら考えても「イッカツウケオイ(※2)」の漢字が思い出せない。最後の空白の5行も埋められない。
 終わった…。
 
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※1:H19年度秋期の情報処理技術者試験 プロジェクトマネージャの受験者の平均年齢は38.9歳でした。
※2:一括請負。
※3:「教育する」、「チェックする」と上では書いたけど、試験では「リーダにメンバを教育させる」、「リーダにチェックさせる」と書いたかもしれない。これは、情報処理推進機構が想定しているプロジェクトマネージャ像では、プロジェクトマネージャがメンバに対して直接指示することはないと思うためです。
※4:2つグループでテストを実施して、共通バグの発見率で、残バグ数を推測する方法。

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5.合格発表

■2007年12月17日 月曜日。
 受験票を会社に持っていって、会社で合格発表を見ることも考えた。
 でも、合格したら、嬉しさのあまり仕事が出来なくなるし、不合格だと、廃人になって仕事が出来なくなるから、そういうことはやめて、帰宅後に自宅にて確認することにした。
 しかし、圧倒的に後者の方が確率が高いよなぁ。合格率10%以下だし(いや、だるまにとっては1%もないか…)。

 帰宅後、情報処理推進機構のHPへアクセスして、パスワードを入力して、成績照会の画面を見た。
































写真5 成績照会
※午前、午後Iは600以上で合格。
午後IIはA,B,C,Dの4段階で評価され、Aのみ合格。































 …。
 !。
 !!!!!!!。
 ご、合格している!。
 午後Iはぎりぎりだけど(午後IIはわからない)。ぎりぎりでも合格は合格だ。
 手が震えた。
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6.その後

 まずは、家族に報告した。
 喜んでた。

 会社に報告した。
 会社から報奨金を貰った。それから資格手当てが増えた(ちょっと少ない気がするけど…)。
 会社で、今までこの資格を取得している人が居なかったことを後で知った。(受験した人はもちろん他にも居る)
 
 あと、親が今まで以上に勉強しろとうるさくなった。
 もともとは午後I合格までしか狙っていなかった。(だるまにとっては残念ながら、)親が勉強しろと言い続けたおかげで、合格できたわけだから、確かに感謝すべきなんだけどね。そりゃ。(もちろん他にも合格できた要因はあるけど。) 

 それから、翌日は喜びのあまり、仕事になりませんでした。
 翌々日は普通に仕事してました(多分)。

 漢字ですけど、試験前までは一生懸命練習したのですが、今現在(2008/8/20)ではすっかり書けなくなってしまいました。
 なんというか、使わない能力は退化するという自然法則(※1)には逆らえないみたいです。

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※1:このように書くと「退化」は悪いことのように思えますが、実はそうではないです。例えば、馬の足には中指しかないそうです。それ以外の指は退化してしまっています。しかしこの場合、他の指が退化しないと中指が発達しできないと思います。それで草原を走るのに適した足になったのだということがWikipediaに書いてありました。
 また、退化はエネルギー配分と費用対効果で説明されるそうです(これもWikipediaに書かれている)。
 もし、だるまが覚えた漢字を忘れないようにするのであれば、その分の時間的コストを払い続ける必要があります(要するに忘れないようにずーと漢字練習をし続けないといけない)。これは(だるまにとって)本当に必要かどうか?そして時間的コストを払い続けるということはその分、他のことが出来なります。
 とにかく、漢字が書けなくなったのは決して悪いことではない(怠けたためではない)ということを言いたかったです。

 以上、言い訳でした。
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7.振り返って思ったこと

 本当に、よく合格したなぁ。
 実は、採点ミスじゃないのか?
 まあいいや。

 合格に一番貢献したのは、はっきり言って認めたくないけど、親から勉強しろといい続けられたことだと思う。おかげで、親がますます勉強しろとうるさくなってしまった。
 しかし、おかしくないか?これ。
 27歳といったら、大学受験などとっくに終わり、そんなこと普通言われないはずだが…。
 
 あとは、HPのネタとして使えるためにも勉強したことかなぁ。
 いつもHPのネタには困っているからね。
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8.参考資料等

 

番号

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1

情報処理推進機構:情報処理技術者試験 特に説明することは無いと思いますが、情報処理技術者試験をやっている団体です。 2008/8/20

だるまが試験対策として使用した書籍です。

番号

著者名 「書籍名」

ISBN

コメント

1 三好 康之
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2006年度版
978-4798110905 だるまはこれでプロジェクトマネージャ試験に合格しました。購入するのであれば最新版が良いと思います。
2 吉沢 正文,庄司 敏浩,落合 和雄
PMP試験合格虎の巻―重要ポイント解説+演習問題・模擬試験」 
978-4872685282 PMBOK関連の本。
3 新福 保隆,竹下 恵
AN・PM・AEコンパクトブック(システムアナリスト・プロジェクトマネージャ・アプリケーションエンジニア コンパクトブック)
978-4897976648 プロジェクトマネージャ試験の午前対策に使用した本


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