作成日 2017/3/28
最終更新日 2017/3/30

品質向上のために行うこと

 品質向上のために行うことを説明します。
 悪いのですが、内容に期待はしないでください。


1.品質向上のために行うこと
2.理由
3.参考文献など


1.品質向上のために行うこと

 品質向上のために行うことか。う〜ん。

 開発者側で行うこととして、だるまがぱっと思いつくものが、3つ、あります(ユーザ側が行うことは別とします)。
  1. どういう分野が自分に向いているか考える
  2. ソフトウェアをたくさん作って経験する
  3. 勉強する

 説明になっていないって?
 すみません。
 「銀の弾などない」ってやつです。

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2.理由

  1. どういう分野が自分に向いているか考える
  2. ソフトウェアをたくさん作って経験する
  3. 勉強する
の理由を説明します。

■どういう分野が自分に向いているか考える
 品質と言ってもたくさんあって、全て勉強するのは時間的に厳しいです。
 なので、絞りましょうということです。

■ソフトウェアをたくさん作って経験する、勉強する
 この2つは一緒に説明します。

 品質不良が見つかったとき、修正するのにかかるコスト(あるいは時間)は、工程が後ろになればなるほど、指数関数的に大きくなります(図1参照。)。

品質不良が見つかったとき、修正するのにかかるコスト(あるいは時間)は、工程が後ろになればなるほど大きくなります

図1 修正に必要なコスト(イメージ図)

 このことは、IT業界に入ってプログラミングを行った経験のある方なら分かると思いますが、このホームページは学生の方や趣味でプログラミングをしている方も見ているので、どういうことかを説明します。
 例えば、設計工程で不具合が見つかったとき、修正が必要なものは設計書です。
 コーディング中に見つかったら、修正が必要なものは、設計書とプログラムです。
 テスト中に見つかったら、修正が必要なものは、設計書とプログラム、そしてテスト仕様書とテスト成績書です(関係する箇所はテストやり直し!)。
 納品後?最悪の場合は製品回収です。不具合によりデータが破損している場合には復旧が必要ですし、本当に修正に必要なコストが半端無くて怖すぎです。
 工程が後ろになれば、なるほど、やり直ししないといけないものが増えるのです。 また、作業量も増えると、関係する作業者が複数になり、コミュニケーションにかかる時間も大きくなっていきます。
※修正するのにかかるコスト(あるいは時間)は、工程が後ろになればなるほど大きくなることは、書籍「基礎から学ぶソフトウェアテスト 〜テストの「プロ」を目指す人のために〜」(ISBN4-8222-8113-2)の31ページにも記載があります。


 なので、品質不良は、とにかく早めに対処するのが一番なのです。
 しかし、どうやって。。。?
 だから、経験を積むなり、勉強するしかないってわけです。

 勉強内容としては、業務知識、関連法規、その他のJIS、ソフトウェア工学やセキュリティなどですが、さらに、良くある不具合、テストでは発見しにくい不具合、再現率が低い不具合、修正が困難な不具合を知っておくと良いです。 テスト時に不具合を発見漏れすると大変なので、どうやったら効率的に不具合を発見できるか?も勉強する必要があります。
 すみません。多くの場合、ソフトウェアの開発は複数の人で行うので、プロジェクトマネジメントの勉強も大事です。進捗管理、品質管理、要員管理とか。。 自分だけ知識つけても、他の人は駄目な場合があるからね。進捗管理が必要なのは、失敗すると無謀な計画を立てて、それが品質に影響することがあるんです。 あと、成果物のチェック(品質管理)や作業者のスキルの見極めや教育(要員管理)が必要です。

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3.参考文献など

 このページを作成するのに参考にした書籍です。

番号

著者名

書籍名

ISBN

説明

1 Cem Kaner (著), Hung Quoc Nguyen (著), Jack Falk (著), テスト技術者交流会 (翻訳) 基本から学ぶソフトウェアテスト テストの「プロ」を目指す人のために 978-4822281137 p31に不具合の修正コストについての記載があります。

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