clsFILDirクラスについて

 clsFILDirクラスは、フォルダに関する情報の保持(といってもパスだけだが。)と
操作を行います。

 このクラスを使用すれば、VBA標準のDir関数やFileAttrを使用するよりも、簡単に
フォルダとフォルダ配下のファイルについての情報の取得や操作ができます。
(といっても、プログラムを組むのが面倒臭かったので、出来る事は限られていますが。)

使用方法:
  1. インスタンスを生成する。
  2. initializeInstanceメソッドを使用する。
  3. あとは、ご自由にどうぞ。

プロパティの定義
Public Property Get DirName() As String
initializeInstanceメソッドで設定した絶対パスをそのまま返します。


メソッドの定義
Public Sub initializeInstance(ByVal strDir As String)
フォルダの絶対パスからインスタンスを初期化します。
Public Function isExist() As Boolean
フォルダの存在チェックを行います。
Public Sub openWindow()
フォルダウィンドウを開きます。
Public Function getFileNames() As Collection
フォルダ配下のすべてのファイルの名前を返します。

プロパティとメソッドの詳細
DirName
Public Property Get DirName() As String

プロパティの説明:
initializeInstanceメソッドで設定した絶対パス(strDir引数の値)をそのまま返します。
備考:
なんか、名前があまり良くない。
(Pathプロパティとした方が良かったかもしれない。)
initializeInstance
Public Sub initializeInstance(ByVal strDir As String)

メソッドの説明:
フォルダの絶対パスからインスタンスを初期化します。
in引数:
strDir:フォルダの絶対パス。(必ずしも存在している必要はありません。)
Macの場合、ボリュームを指定するときは"Macintosh HD:"のように最後に":"を入れてください。
それ以外の場合、パスの最後の文字が区切り文字である必要はありません。(どちらでも良い。)
備考:
パスの区切り文字はPathSeparatorで取得可能です。(Macの場合は":"で、Windowsの場合は"\"で す。)
isExist
Public Function isExist() As Boolean

メソッドの説明:
initializeInstanceメソッドで設定したフォルダの存在チェックを行います。
返り値:
フォルダが存在する場合:True
フォルダが存在しない場合:False
OpenWindow
Public Sub openWindow()

メソッドの説明:
フォルダウィンドウを開きます。
スローするエラー:
76:initializeInstanceメソッドで設定したフォルダが存在しなかった場合。
表示されるウィンドウのイメージ:
表示されるウィンドウのイメージはOSやその設定によります。
以下にサンプルを示します。

フォルダウィンドウ(Mac OS X 10.3.9)
図1 フォルダウィンドウ(Mac OS X 10.3.9の場合)

フォルダウィンドウ(Windows XP)
図2 フォルダウィンドウ(Windows XPの場合)
getFileNames
Public Function getFileNames() As Collection

メソッドの説明:
フォルダ配下のすべてのファイルの名前を返します。
順番はDir関数で取得した順番です。
ファイル名等でソートはされていません。
ソートしたい場合はclsCOMSortedCollection クラスでも使ってください。
スローするエラー:
76:initializeInstanceメソッドで設定したフォルダが存在しなかった場合。