作成日 2010/12/28
最終更新日 2010/12/28

問題2.2(問題タイトル:モジュールの強度)

オブジェクト指向設計についての問題(中級レベル)です。

問題タイトル:モジュールの強度
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)


1.問題
2.解答・解説
3.参考文献


1.問題

問題タイトル:モジュールの強度
重要度:★★★★★(非常に重要)
難易度:★★★☆☆(普通)

問題:a〜dのモジュールの強度(凝集度)を強い順に並び替えよ

 a.情報的強度(凝集度)
 b.暗号的強度(凝集度)
 c.時間的強度(凝集度)
 d.機能的強度(凝集度)


問題文終わり

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注意:これ以上、下にスクロールすると解答・解説が見えちゃいます。

2.解答・解説

解答:d,a,c,b
解説:
 これで、大体、応用情報技術者(昔の、ソフトウェア開発技術者)レベルという気がする。

 オブジェクト指向設計において、モジュールの強度(凝集度)は非常に重要です。
 強度(凝集度)は強い方が独立性が高く保守性が良いこと、エンティティクラス⇒情報的強度(凝集度) であることは理解してください。
 その他、自分が設計しようとしているクラスが、どの強度(凝集度)になるかは、常に意識してください。

 それから、モジュールの強度(凝集度)は以下の様になっています。

表1 モジュールの凝集度の種類

独立性

凝集度

種類

説明

暗号的凝集度 プログラムを単純に分割しただけで、モジュールの機能を定義できない。または、複数の機能をあわせもつが、機能間にまったく関連はない。
    論理的凝集度 関連した複数の機能をもち、モジュールが呼び出されるときの引数(機能コード)で、モジュール内の1つの機能が選択、実行される。
    時間的凝集度 初期設定や終了設定モジュールのように、特定の時期に実行する機能をまとめたモジュール。モジュール内の機能間にあまり関連はない。
    手順的凝集度 複数の逐次的に実行する機能をまとめたモジュール。
    連絡的凝集度 手順的凝集度のうち、モジュール内の機能間にデータの関連性があるモジュール。
    情報的凝集度 同一のデータ構造や資源を扱う機能を1つにまとめ、機能ごとに入口点と出口点をもつモジュール。
機能的凝集度 1つの機能だけからなるモジュール。

参考文献:平成16年度 ソフトウェア開発技術者合格教本 ISBN4-7741-1882-6     293,294ページ

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3.参考文献

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番号

リンク先の名称

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リンクした日

1 オブジェクト指向とモジュールの凝集度、モジュールの結合度 - だるまのエクセルVBA オブジェクト指向を理解するうえで、凝集度と結合度の理解は欠かせません。ここではその2つについて説明します。 2010/12/28

番号

著者名

書籍名

ISBN

1 ITアシスト 3週間完全マスター 応用情報技術者 2010年版 978-4822284077


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