標準モジュール、クラスモジュール、ユーザーフォーム

1.標準モジュールについて

1. オブジェクトが生成できない（newできない）です。
2. モジュール内でMeキーワードはもちろん使用できないです。
3. ここで定義したフィールドは、エクセルが動作している間は有効です。
4. このモジュール上で定義したフィールド・メソッドは、クラススコープのフィールド・メソッドとなります。

1. ユーティリティクラス（※１）を実装したい場合。
2. あるクラス（クラスモジュールかユーザーフォーム）のクラススコープのメソッドorフィールドを実装したい場合。
   この場合、別のクラスからアクセスできるようにする必要があるため、アクセス修飾子をpublicにする必要があります。 

2.クラスモジュールについて

1. オブジェクトが生成できます（newできる） 。
2. コンストラクタの引数は取れないです。
3. 生成したオブジェクトは参照数が0になるとすぐさま解放されます（参照カウンタ方式によるガーベッジコレクション）。
   このときTerminateイベントが発生します（※１）。 
4. このモジュール上で定義したフィールド・メソッドは、インスタンススコープのフィールド・メソッドとなります。
   クラススコープのフィールド・メソッドは定義できないので、その場合は標準モジュールを使用するしかありません。

1. 具象クラスを実装したいとき
   なお、エクセルVBAでは抽象クラスは作成できません。インタフェースであれば、VBAのバージョンが6以上であれば作成可能です。 
2. VBAにはユーザコントロールがありません（VB6.0にはある）。それの代わりとしてクラスモジュールを使えます。

3.ユーザーフォームについて

1. 基本的にはクラスモジュールと同じです。
   ただし、何もしなくてもユーザーフォームと同名のオブジェクトが勝手に作成される（このため、標準モジュールと同じように考える人がいるのですが違います）のと、オブジェクトをMSForms.UserFormクラス型にキャストできるのが違う。

1. 画面系のクラス（※１）を実装する際に使用します。それ以外に使い道が無いと思いますが・・・。
   

4.まとめ